本日3月31日は2021年度の最終日であり、当協会としても期末にあたります。
今期も苦しい日々が続きましたが、最終月終盤になって約2年振りに学生達を迎えることができました。
2年前の3月31日はコロナが流行りだした頃で、帰国が迫っていた20人のスキー場インターンシップ生を無事に帰国させるために動いていたことを覚えています。初めての緊急事態宣言が発出されるということで情報が錯綜しており「交通機関もすべてストップする」と聞いたので急遽バスをチャーターして東京まで連れて来ましたが、予約をしていたフライトが次々とキャンセルされ、少なくなった便は航空券が高騰して新規購入できずに最後の学生が帰国した頃には5月下旬になっていました。かなり大変な事態だとは感じていましたが、SARSや鳥インフルエンザなどを経験してきたことから、その当時は同じようにコロナも
半年くらいで収まるだろうと、ちょっと長い休暇が来た程度にしか考えておりませんでした。
しかし、それから2年、コロナの波は第6波まで増減を繰り返して現在も完全な終息には至っておりません。終息かと思うタイミングも何度かありましたが、その矢先に次の波が現れてくるというパターンを繰り返し、その度に期待と落胆を繰り返して来ました。幸い日本は政府や自治体の支援が充実しているということもあり、協会自体は苦しいなりにも何とか営業を続け、期末を迎えることができたので感謝しなくてはいけません。
ただ、この間にウェスタ川越の事務所から退去し、テレワークを基本とした業務が常態化し、また家庭の事情などでスタッフが辞職したこともあったりと全体としては縮小した体制となっております。
来期はその辺りの体制を徐々に整えていきたいと考えております。
さて、今回来日したのは合計8名の台湾からの学生で石垣島、北陸芦原温泉と埼玉にそれぞれ配属しました。日本のテレビなどでも報道されましたが、台湾はIT大臣のオードリー・タンさんや衛生大臣(日本の厚生労働大臣に相当)の陳時中さんを中心に経済活動をほとんど止めることなくコロナに対処してきましたので台湾内ではそれほど不自由なく生活できております。そんな中、まだオミクロンが完全に終息していない日本に来るということで来日する学生だけでなく先生や親御さんの心配も多く、いつも以上に細かい説明会を開催しました。来日直前にはロシアとウクライナの戦争が始まったことでキャンセルになった学生もおります。また、ビザ申請や入国時の検疫、入国審査にはいつもと違う細かい手続きが必要で何度も問い合わせをしながら進めてきました。
本年3月1日から緩和された水際対策では自主隔離を不要とする為には指定メーカーのワクチンを3回以上接種しなくてはなりません。条件に合わすために来日直前にも接種して合計5回もワクチンを接種してきた学生も居り、検疫がざわついたそうです。
以上のようにいろいろな障壁をクリアして何とか学生たちは各現場に赴任し、4月からインターンシップ生活が本格的にスタートします。
協会としては来週にも2名を受入れ、4月末に5名の学生、更に7月からは20名程の学生の受入れを予定しております。
学生の受入れができることへの感謝の気持ちを持ちながら来期は休みなく業務出来ればいいと思っております。
石垣島の配属では2年の間に市役所の庁舎が引越ししており、住民登録へ連れて行くのに道に迷いました。(昨年11月の引越しだったようでナビにも表示されず・・・)
新庁舎は新国立競技場の設計も担当した隈研吾建築都市設計事務所が地元の設計事務所と共同で担当したそうで人口5万人弱と協会の現事務所のある東松山の半分規模の石垣市ですが、とても豪華な赤瓦の建物になっていました。
コロナ禍でテレワークやオンラインのサービスがますます普及しておりますが、遠方まで足を運んでリアルに街の雰囲気を感じ、取引先の担当者と話をすることも大切だと配属を通して感じました。
それでは明日から始まる2022年度もどうぞ宜しくお願い致します。